飼い主たずねて320km。歩いて帰った忠猫:A Cat’s 200-Mile Trek Home Leaves Scientists Guessing @nyt

(c) Google Map
Even scientists are baffled by how Holly, a 4-year-old tortoiseshell who in early November became separated from Jacob and Bonnie Richter at an R.V. rally in Daytona Beach, Fla., appeared on New Year’s Eve — staggering, weak and emaciated — in a backyard about a mile from the Richters’ house in West Palm Beach.[...]

Two weeks later, an animal rescue worker called the Richters to say a cat resembling Holly had been spotted eating behind the Daytona franchise of Hooters, where employees put out food for feral cats. - NYT

Wow....

11月はじめフロリダ州デイトナで迷子になった4歳の三毛猫ホリーが大晦日、200マイル(320km)離れたウェストパームビーチの実家1マイル先の民家に現れ、「一体どうやって帰ったんだ!?」と専門家も首をかしげている。

真っ先に疑われるのは「他人の空似」だが、報じたNYタイムズによると、体内に埋め込んだチップでホリー本人(猫)に間違いないことが確認されているんだって!

飼い主は定年退職した元看護師ボニーさん(63)と元航空機部品管理者ジェイコブ・リヒター(70)さん夫妻。

ホリーはどっかの家のエアコンの中で生まれ、生後6週間のころリヒターさんの母親の膝に傷だらけになって飛びのってきてそのまま居着いた。以来ずっと屋内猫で、トカゲを捕まえるぐらいしかアウトドア経験はない。夫妻がRVで旅に連れ歩くようになったのも去年からなので、どこでそんな土地勘とサバイバル技能を得たかは謎。

迷子になったのはデイトナでRV車が3000台集まってキャンプした折で、ドアを開けたら脱兎のごとく逃げ、そのまま消えた。リヒターさん夫妻は何日探しても見つからなかったため、届け出と張り紙をして手ぶらで帰った。

そして2週間後。動物レスキュー隊職員から「デイトナのフーターズ裏口で店員に餌をもらってるホリーらしき猫の姿が目撃された」との電話が入る(なぬ!フーターズ!?)。

Daytona Hootersスタッフのみなさん(例)
(c) Janene H, YELP

大晦日にはウェストパームビーチに住む大学幹部秘書バーブ・マッゾラさん(52)が、「立っていられないぐらい弱った」猫が庭にいるのを見つける。 家の子どもたちと猫用ミルクなどあげて6日。猫はやっと家の中に入ってきた。

「レ・ミゼラブル」の孤児に因んでコゼットと名前をつけ、獣医に連れていって検査してもらったマッゾラさん。あまり聞きたくなかったが念のため体内にマイクロチップがないか確かめてもらったら、あって、「泣いてしまった」んだって。

飼い主のリヒターさんたちも帰ってきたホリーを見て涙。ホリーはリヒターさんの肩に乗ってすぐリラックスした(以上、要訳おわり)。

地図を見ると、海岸をずっとテクテク南下してきたことがわかる。体内磁石? 嗅覚? 山勘? いったい何なんだろうね…。こればかりは学者の間でも永遠の謎らしいよ。


[NYT]

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