May 31, 2014

ウルトラマラソンの神、スコット・ジュレク:Ultramarathoner, Scott Jurek



いや~コスコ会員誌、初めて開いて読んだよ…

Running Past Empty


By Julie Hagy, The Costco Connection, June 2014

「おまえは大きくなったら世界一の超長距離ランナーになる」と小さな頃のスコット・ジュレクに言っても、ジュレクは笑って相手にしなかっただろう。

ミネソタの田舎で育ったジュレクは元々、ファストフードをたらふく食べ、血圧も高く、走ることと言ってもクロカンスキーのコーチに怒られない程度で終わり、という、長距離走とはおよそ縁遠い人間だった。

「子どもの頃は、走るのはなんかの罰でしかなかったよ。ほらよくやるでしょ、あと1周回ってこい、って(笑)」

そんな彼が走り始めたきっかけは陸トレだ。「コーチに夏場もなんかトレーニングやっておけよって言われたんだけど、自転車もローラースキーも買うお金がなかった。それで走ったのね」。最初は1マイル半(2.4km)で始め、少しずつ距離とスピードをあげていった、それが高2の時。いざやってみると、長く走れば走るほど、スキーのタイムもあがる――走ることにはそれなりの満足感もあった。

大学に進んでからもジュレクは、たまに楽しみで走る程度だった。それを変えたのが、仲間のダスティ・オルソン(Dusty Olson)だ。雪山であれだけスピードと持久力があるんだから舗装した道で走ったらきっとスゴいぜ、どうだ一緒に出てみないか、とジュレクを50マイル(80km)走に誘ったのだ。まだマラソン出場経験が1回しかないジュレクは、この誘いに乗った。

こうしてオルソンとふたり、ミネソタ・ヴォイジャー50マイルトレイル・ウルトラマラソンに20歳で出場。ウルトラマラソンとは、マラソンの距離(42.195km)を超える超長距離走すべての総称だが、ジュレクはこのウルトラ初挑戦でいきなり2位に入る。

「あれで初めて目覚めたんだ。走ることってこんなに面白い、最初は到底不可能に思えることでも思い切って出れば案外やり遂げることができるもんなんだなってね」

2年後、彼は同じ大会で見事優勝を果たす。以降、スパルタスロン246kmレース3連覇、ウエスタンステイツ100マイル持久トレイルレース7連覇など、世界の名だたるウルトラレースでことごとく優勝をさらい、大会記録を塗り替えてきた。

「スコットの偉業は他の誰にも真似できないよ」と、ウルトラランニング歴史研究家のバズ・ブレル(Buzz Burrell)は語る。「決して一番優れた才能の持ち主というわけではなかった。だがとにかく研究熱心で、訓練も熱心なんだ。彼には頭脳、気力、胆力がある。だから尊敬されるのさ」

ジュレクは名を挙げるために走り始めたのではない。彼にとって走る目的は常に、自らの限界を試し、自然を楽しむことに他ならなかった。「子どもの頃はよく山で遊んでた。狩りや釣りをして、そうして野生の場所とつながってたんだ。走ることは、外に出て、その昔と変わらない野生に入っていく手段に過ぎない。走ると、そういうことでもなければ絶対見れない場所にも入っていける。この自然とのつながりを自分の中に保ち続けることが、とても大事」。走ることで得られるお金は微々たるものだと認めるジュレクだが、当分やめる気はないという。

「まさか自分が競技や趣味で走るとは思ってもみなかった。僕が今やってるのは、日常ありえないことだ。ウルトラランなんて傍から見れば頭どうかしてる。でも考えてみるとこれって、人間誰しも持ってるサバイバル本能の延長なんだよね」。現代社会は、体を動かして生きる狩猟・採取・農耕生活からはだいぶ離れてしまった。「今はみな快適に暮らしてるけど、ウルトラランニングをしてる時は、昔のサバイバル生活がどんなものだったか噛み締めることができる。人間はみなちょっとクレイジーで、日常ありえないことをやりたがるもの。それはいいことなんじゃないかな」(後略)




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[Scott Jurek]

May 24, 2014

UCSB乱射で7人死亡、犯人はハンガー・ゲーム助監督の息子:Peter Rodger says UCSB Gunman is his son


Authorities have not confirmed the identity of the gunman who was found dead of a gunshot wound to the head at the end of Friday’s rampage. But lawyer Alan Shifman, attorney for Peter Rodger, an assistant director on “The Hunger Games” film series, says that Rodger believes the shooter is his 22-year-old son Elliot Rodger, and that his family had called police weeks before about disturbing YouTube videos he had posted. - FOX

カリフォルニア大学サンタバーバラ校で昨夜9時半ごろ、BMWに乗った22歳男子が路上の人間を次々銃で撃ち殺し、警官にその場で射殺された(追:自殺の可能性の方が濃厚になってきた)。死亡6人(+本人)、けが13人(追:増えた)、うち1人は重体。

犯人の身元はまだ正式に発表されていないが、映画「ハンガー・ゲーム」助監督ピーター・ロジャー氏が先ほど弁護士を通じて、「実行犯は息子のエリオット・ロジャースと思われる」と発表した(追:警察も彼と断定)。

エリオット・ロジャースはYouTubeに
「22歳童貞。女とはキスしたこともない。大学時代はセックス、遊び、楽しみのためにある。なのに俺はずっと何年もひとり孤独で腐ってる。こんなのフェアじゃない。おまえら女は誰も好きになってくれない。なぜなんだ。全員罰を与えてやる。俺を無視する女を皆殺しにしてやる。路上にいるやつ全員殺してやる」

という犯行予告ともとれる動画(上)をアップロードしており、家族からも警戒するように警察に通報がいっていた。

通報を受け、4月30日に保安官がアパートを訪れ本人に尋問したが、大人しくしていたため脅威とは思わなかったらしい。今回エリオットはこのアパートの同居人3人を斬り殺してから、合法的に入手した拳銃をもって乱射に向かった(補:通院歴があるので本人は買えない。「友だちが合法的に入手した」だった)。

目撃者の話によると、スーパー店内に向かって乱射し、道で車から女の子に「へ~い、何してんの?」と声をかけ、無視して足早に歩く女の子に発砲し、車を蛇行運転して自転車の人ふたりを轢き、最終的には警官と銃撃戦になり、駐車中の車と自転車に激突、中から死体で見つかった(以上、25日加筆)。

どうでもいいが、うちの息子はたまたま夕べ実家に戻っていたので無事。現場は秋から住む予定のイズラ・ビスタアイラ・ビスタである。アーメン。


UPDATE: This man could have been me. Heart-wrenching...
犠牲者クリストファー・マルティネズ君の父親の会見。涙なしでは見れない。


「息子が昨夜死んだ。親のみなさんは自分の子どもは大丈夫と思ってるだろうけど、そうじゃない。クリスは本当にいい子だった。残された家族は途方に暮れてズタズタだ。クリスはなぜ死んだのか? バカで無責任な政治家とNRAのせいだ。なにが銃をもつ権利だ。クリスの生きる権利はどうなる? いつまでこの狂った状況が続くんだ? もうこんな狂気はやめにしよう、あまりにも多くの人が死にすぎた、こんな生き方はしなくていい、そういう意見が力を得るのはいつの話なのだ?  今こそ心に誓うべきだ、Not One Moreと」
UPDATE2: I just dropped by the grocery store to pray.  It's a stone's throw away from the apartment my son's moving in.  現場で祈りを捧げてきた。


Isla Vista Memorial Paddle Out. UCSBの海上告別式

[FOX]

May 23, 2014

ドイツでは別れた相手のヌードは削除しないと違法:You Must Delete Nudes Of Your Ex - German Court




As California and five other US states have banned 'revenge porn' (sharing nude pics of ex without her/his consent), German court ruled that even keeping ex's intimate photos illegal.

 交際が破局に終わり、別れた相手からHな写真・動画を削除してと頼まれたらおとなしく全部削除しようね、さもないと犯罪だよ――という判決を独コブレンツの上級裁判所が22日下した。 

裁判ではドイツ中部に住む女性が別れた彼氏(フォトグラファー。交際中に撮ったエロビデオ数本とヌード写真多数を所持)に削除を求めていた。女性側の主張がほぼ全面的に認められたかたちだが、着衣の状態で撮った写真については「持っていてもよし」との判断だ。

別れた彼氏・彼女のヌードと言えば、海のこちらでは去年から「復讐ポルノ」(レベンジ・ポルノ。別れた相手のヌードを腹いせにばらまく行為)を違法化する動きが活発だ。アメリカではアラスカ、アイダホ、テキサス、カリフォルニア、ニュージャージー、アリゾナの各州で禁止になったし、オーストラリア、イスラエルでも禁止になった。

ドイツは、人に見せなくても、もう持ってるだけで違法という、一段階厳しい措置だ。まあ、「持ってる=いつでもばら撒ける」なので、撮られた方の心理的ストレスはそう変わんないものね。


[UPI via TIME]

アマゾンがベゾス本出版元いじめ:Amazon vs. Hachette

So...it was not only Mrs. Bezos who didn't like that book?
For several months, Amazon has been quietly discouraging the sales of Hachette’s physical books by several techniques — cutting the customer’s discount so the book approaches list price; taking weeks to ship the book; suggesting prospective customers buy other books instead; and increasing the discount for the Kindle version.
It reminds me the time when Steve Jobs banned all the books from iCon publisher John Wiley & Sons from Apple Stores.

アマゾンがブラッド・ストーン著「The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon(ジェフ・ベゾス 果てなき野望)」に怒ってるのは知ってたけど、なんか昨夜から同書の版元Hachetteの出してる本があちこちで妙なことになってる。

NYタイムズが伝えたもの。

J.K. ローリングの新作も「在庫なし」、The Everything Storeのペーパーバック版も「在庫なし」。ハートカバー、ペーパーバックともに消えてる今夏発売予定の小説もある。

Hachetteに対する嫌がらせは数ヶ月前からのもので、手口は例えば…


  1. 割引きを削って定価近い値段にする
  2. 発注から配達に何週間もかける
  3. 「こっちの本の方がいいですぜ」と他の本をすすめる
  4. Kindle版だけなぜか割引きを増やす


といったサブリミナルなものだったが、一挙に表に出たかたちだ。




すごいな。その昔、「iCon」に腹立てて版元ジョン・ワイリー・アンド・サンズの書籍をアップルストアで発売停止にしたスティーブ・ジョブズみたいね。



[NYT]

関連:アマゾンを敵にまわすな

May 20, 2014

ツェッペリン「天国の階段」が盗作で訴えられる:Stairway to Heaven, Plagiarism?



I just read this and listened to this.  Oh well...

最初の3つのアルバムを6月再発売するレッド・ツェッペリンに、スピリットのギタリスト、ランディ・カリフォルニア(故人)の弁護士が待ったをかけた。1971年のシングル「天国への階段」 はスピリットの1968年の曲「Taurus」のパクリだとして、謝辞記載と賠償金の支払いを求めている。

訴状によると、ツェッペリンは1968~1969年に4回スピリットと同じステージに立ち、「Taurus」収録LPの別の曲を弾いたこともあるという。

亡くなった年、ランディ・カリフォルニアはListenerのインタビューで、「パクられた気分だ。やつらは何億円も儲けたのに、俺には『謝礼を払わせてください』はおろか『サンキュー』のひと言もない。ずっとそれで心を痛めている。そのうち良心に目覚めて何かしてくれるのかもな」と話していた。

スピリットと氏の遺族が今まで待ったのは、弁護士費用を払う目処が立たなかったから。カリフォルニア氏は晩年、インド料理屋でシターを弾き、食べ物を恵んでもらっていた。― Rolling Stoneより

まあ、コード進行は著作権厳しいけど、ずっと言われてることだし、サンキューのひと言とささやかな謝礼で済む話なら、それぐらいはしても…。

May 16, 2014

ヒースロー空港5番ターミナルが月曜からTerminal Samsung Galaxy S5に



サムスンが欧州で一番混むロンドン・ヒースロー空港5番ターミナルを月曜から2週間、「ターミナル・サムスン・ギャラクシーS5」と呼ばせる権利を買ったと発表した。5番ターミナルは2週間、S5一色となる。

ツイッターには早速微妙な反応が出ている。

「ターミナル・ギャラクシー(末期のギャラクシー)」目指してると思わないこと。


「お客さん、出発ターミナルは?」
「サムスン・ギャラクシーS5だ」
(運転手、客を殴ってタクシーから引きずり下ろす)



May 10, 2014

ヒップホップ界初のビリオネアDr.Dre誕生をFワードで発表するタイリース:Hip Hop First Billionaire? Dr.Dre & Tyrese Celebrate Apple Deal



So...now it's confirmed?

アップルがBeatsを32億ドルで買収する話はまだ噂段階だが、タイリースがDr. Dreとヘベレケに酔っぱらって、

「ビリオネア・ボーイズ・クラブの仲間入りだってよ、OH SH*T」

とうっかり世界に先駆けてコンファームする動画をFacebookにアップロードし、慌てて削除した(弁護士が血相変えて対処した?)。これは誰かが削除前に保存したもの。


[BI, TNW]



May 8, 2014

シリコンバレーのトリビア59:Silicon Valley Trivia Quiz 59

Q:
Fill in the blank.
空欄を埋めよ。

The first time (1)_______ used the Internet, in 1995, he searched for “beer” and “China” but found no results. Intrigued, he created a basic web page for a Chinese translation service with a friend. Within hours, he received a handful of emails from around the world requesting information. It was an introduction to the power of the web that would drive Mr.(2)__ to create the (3)_______ four years later.

(1)_______は1995年に初めてインターネットを使った時、「ビール」と「中国」を検索してみたが、何もヒットしなかった。そこで興味本位で中国語翻訳サービスの簡単なウェブページを友人と作ってみたところ、ものの数時間で少数ながら情報を求めるメールが世界中から届いた。それでウェブのパワーを思い知ったことが、その4年後に(3)_______を立ち上げたMr.(2)__の原動力となった。


May 6, 2014

後悔:Regrets

左「キスして後悔」/右「キスしなくて後悔」の検索ヒット数
(c) xkcd


When people say 'I'd rather regret the things I've done than regret the things I haven't done,' some are talking about...this?


[via Quora]

May 1, 2014

ヨットにバスケットコート完備のラリー・エリソン、クリッパーズ買収に意欲:Larry Ellison interested in buying Clippers

The Oracle chief has had basketball courts on at least two of his yachts, said Tom Ehman, who handles America's Cup matters for Mr. Ellison. He said Mr. Ellison liked to relax by shooting hoops on these courts, and has had someone in a powerboat following the yacht to retrieve balls that go overboard. - WSJ

The time has come?   Oracle's Larry Ellison reportedly reams up with Oprah Winfrey and David Geffen to buy LA Clippers.

うなるほど金はあるのにスポーツチームがなかなか買えないオラクルCEOラリー・エリソン氏に、ついに星が巡ってきた。

LAクリッパーズ・オーナーが例の差別発言でMBAを永久追放になり、オーナー会議で4分の3の賛同が得られれば、チームは強制的に売却命令が下る気配なのだ。

ラリー・エリソン氏はヨット狂で知られるが、密かにバスケットボール狂でもあり、高校時代は宿題もやらずにバスケに明け暮れていた。自家用ヨット少なくとも2艇にバスケットボールコートをつくり、ヨットの後ろに球拾い要員を乗せたスピードボートをはべらせてシュート練習するほどの入れ込みようだ(WSJ)。

ウォリアーズ買収では他のもっとうんと安いビダーに競り負ける異例の処遇を受けたエリソン氏。今回は女帝オプラ・ウィンフリー、レコード業界の大物デービッド・ゲッフェンとタッグを組むという噂だ。クリッパーズがだめならレイカーズでもいいようだが…。

クリッパーズ買収にはフロイド・メイウェザー、オスカー・デ・ラ・ホーヤらも名乗りをあげており、知事選のような盛り上がり見せている。